【2026最新】輪くぐり神社の作法完全ガイド!茅の輪の回り方と唱え言葉
初夏の風が吹き抜ける頃、全国各地の神社境内に突如として現れる青々とした大きな茅の輪。「輪くぐり神社」として親しまれるこの光景は、1年の折り返し地点にあたる6月30日を中心に執り行われる伝統神事「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」の風物詩です。
古来より日本人は、日々の生活の中で知らず知らずのうちに身についた罪や穢れ(けがれ)を祓い落とし、本格的な夏の暑さを前に無病息災を祈り続けてきました。しかし、いざ鳥居をくぐって大きな輪を前にしたとき、「どの順番で回るのが正しいのか」「何か特別な言葉を唱えるべきなのか」と立ち止まってしまう方も多いのではないでしょうか。2026年の最新日程や参拝マナー、さらに知っておきたい由来や授与品の扱い方まで、ご利益をしっかりと授かるためのポイントを分かりやすく紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2026年の夏越の大祓は6月30日(火)が本番。八の字を描くように「左・右・左」と3回くぐるのが基本作法
- 要点2:「蘇民将来」の神話に根ざす厄除け神事であり、唱え言葉を心の中で唱えることで本来のご利益を引き出す
- 要点3:身体を撫でて息を吹きかける「人形(ひとがた)」の納め方や、玄関に飾る茅の輪守りの活用法まで完全網羅
【基本作法】茅の輪くぐりの正しい回り方と唱え言葉の意味
茅の輪(ちのわ)くぐりの参拝作法は、境内に設置された大きな輪を「八の字」を描くように3回くぐり抜けるのが伝統的な手順です。神社の前に立つと、多くの場合は案内の看板が立てられていますが、混雑時でも落ち着いて進めるよう基本の足運びと巡り順を頭に入れておきましょう。
具体的な回り方は次の通りです。
1. 茅の輪の正面に立ち、一礼して左足から踏み入れて輪をくぐり、左側へ回って元の正面位置に戻ります。
2. 再び正面で一礼し、今度は右足から踏み入れて輪をくぐり、右側へ回って正面に戻ります。
3. もう一度一礼して左足から踏み入れて輪をくぐり、左側へ回って正面に戻ります。
4. 最後に正面で一礼し、左足から輪をくぐり抜けてそのままご神前(本殿)へ進み、二礼二拍手一礼で参拝します。
この一連の動作を行う際、心の中で「唱え言葉(となえことば)」を唱えながら回るとより丁寧です。地域や神社によって伝わる言葉は複数ありますが、最も広く知られているのが以下の和歌です。
「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 のぶといふなり」
(意味:水無月の夏越の祓を受ける人は、千歳もの長い命を得て延命長寿になると言われている)
このほか、神道において最も根幹となる「祓へ給ひ 清め給へ 守り給ひ 幸へ給へ(はらえたまい きよめたまえ まもりたまい さきわえたまえ)」という神拝詞(しんぱいし)や、「蘇民将来子孫也(そみんしょうらいにしそんなり)」と唱える形式も一般的です。暗記していなくても心配はいりません。多くの神社では輪の脇に歌詞が掲示されているため、心を込めて一巡ごとに念じながら歩みを進めましょう。
【起源とご利益】なぜ輪をくぐるのか?蘇民将来の伝説と無病息災の真相
茅の輪くぐりの起源は、奈良時代初期に編纂された『備後国風土記』逸文に記された「蘇民将来(そみんしょうらい)」の神話に遡ります。
旅の途中で宿を探していたスサノオノミコト(武塔神)を、裕福な弟の巨旦将来(こたんしょうらい)は冷酷に断りました。一方で、極めて貧しかった兄の蘇民将来は粗末ながらも真心を込めてもてなします。その善行に感謝したスサノオノミコトは、「のちに疫病が流行した際は、茅(チガヤ)で編んだ輪を腰につけておけば病を免れるであろう」と言い残しました。その後、疫病が流行した際、言われた通りに茅の輪を身につけていた蘇民将来の子孫だけが難を逃れ、繁栄したと伝えられています。
この故事から、強い生命力と魔除けの力を持つとされるイネ科の多年草「茅」を使った輪をくぐることで、厄除け・疫病退散・無病息災のご利益が得られるという信仰が全国へ定着しました。蒸し暑く衛生環境が悪化しやすい日本の夏を前に、心身をリセットして清浄に保つための先人たちの切実な知恵が、現代の神事にも受け継がれています。
【2026年最新日程】輪くぐり神社の開催期間と参拝のベストタイミング
2026年の「夏越の大祓」は、暦通り2026年6月30日(火)に多くの神社で厳粛に斎行されます。
ただし、茅の輪が設置される期間は当日限りではありません。多くの神社では参拝者の分散を促すため、6月中旬(6月15日〜20日頃)から設置が始まり、7月上旬(7月7日の七夕頃)まで設置が続けられます。一部の地域や天満宮・八坂神社系列では、7月下旬の夏祭りの時期に合わせて「輪くぐり」を行う神社も存在します。
6月30日当日の夕刻は、神職による大祓神事が行われるため境内が非常に混雑します。ゆっくりと作法を確認しながら心静かにくぐりたい場合は、6月下旬の平日午前中、または夕方前の時間帯を狙うのがおすすめです。設置期間内であれば、どの日時にくぐっても神事のご神徳に変わりはありません。
【人形の納め方と授与品】厄を移す「形代」と玄関に飾る茅の輪守り
夏越の大祓では、茅の輪をくぐるだけでなく、自身の身代わりとなって穢れを引き受けてくれる「人形(ひとがた・形代)」を納めるのが伝統的な儀礼です。
社務所等で配布されている人の形をした紙に、自身の氏名と年齢(数え年または満年齢)を記入します。その紙で自らの頭・胸・手足など身体の気になる部分を撫で、最後に息を「ふっ、ふっ、ふっ」と3回吹きかけます。これによって日頃の罪や病気の種が人形に移るとされ、神社に初穂料を添えて納めると、後日お焚き上げや川・海への流却によって清められます。家族の分や、車・ペット用の形代を用意している神社も増えています。
また、参拝後には小さな「茅の輪守り(ちのわまもり)」を授与品として受ける参拝者が多く見られます。このお守りは、自宅の玄関の内側または外側の目線より高い位置に飾るのが正しい方法です。外から入り込もうとする邪気や災厄をシャットアウトし、家庭内に清らかな運気を保つ結界の役割を果たしてくれます。
参拝の帰り道には、京都発祥の和菓子「水無月(みなづき)」をいただくのも夏越の祓ならではの楽しみです。白いういろうの上に厄除けを意味する小豆を散らし、氷をかたどった三角形に切り分けられた水無月は、かつて貴重だった氷に見立てて涼を取り、夏バテを防ぐ意味が込められています。舌鼓を打ちながら季節の風情を味わうのも、この時期の参拝の醍醐味です。
【厳選】茅の輪くぐりで訪れたい有名神社|東京・関西の注目スポット
初夏の参拝先として高い人気と格式を誇る、東西の代表的な神社をピックアップしました。
【東京エリアの有名神社】
・神田明神(東京都千代田区):江戸総鎮守として知られ、境内には見事な大茅の輪が設置されます。多くの参拝客で賑わい、ビジネスパーソンの厄除け祈願としても名高いスポットです。
・東京大神宮(東京都千代田区):「東京のお伊勢さま」として親しまれ、縁結びとともに清らかな祓いの神事を求めて多くの女性参拝者が訪れます。
・赤坂氷川神社(東京都港区):都会のオアシスとも呼べる豊かな緑に囲まれ、厄除けの神であるスサノオノミコトを祀る本場として厳かな神事が執り行われます。
【関西エリアの有名神社】
・上賀茂神社・下鴨神社(京都府京都市):世界遺産に登録される両社では、境内の清流(ならの小川や御手洗池)で人形流しや伝統的な夏越大祓神事が行われ、平安の雅な息吹を色濃く残します。
・八坂神社(京都府京都市):蘇民将来ゆかりの総本社格。7月31日には「疫神社夏越祭」が行われ、鳥居いっぱいに巨大な茅の輪が取り付けられます。
・住吉大社(大阪府大阪市):大阪を代表する大社で、茅の輪くぐりとともに神職や巫女、夏越女による華やかな練り歩きが行われ、関西随一の活気を見せます。
参拝前に知っておきたい服装マナーと禁止事項
神聖な儀式を気持ちよく執り行うために、参拝者が守るべき最低限のマナーが存在します。
まず絶対に避けるべきなのは、「茅の輪から茅(草)を引き抜いて持ち帰る」という行為です。一部で「茅の輪の草を持ち帰るとご利益がある」という誤った噂が流れることがありますが、茅の輪は参拝者全員の半年分の「穢れや厄」を吸い取っているフィルターのような存在です。他人の厄を自宅に持ち帰ることと同義になってしまうため、神社の草木を傷つけないためにも決して引き抜いてはいけません。
また、参拝時の服装にも配慮が求められます。初夏の暑い時期ではありますが、神様への敬意を払う場であるため、極端に露出の多いキャミソールや短パン、ビーチサンダルなどの軽装は避け、清潔感のあるスマートカジュアルを意識しましょう。輪をくぐる順番待ちの列では前後の間隔を保ち、撮影に夢中になって他の方の参拝動線を遮らない配慮も大切です。
【輪くぐり神社】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:茅の輪くぐりを行う日は6月30日当日でないと意味がありませんか?
A1:当日以外でも十分にご利益は授かれます。多くの神社では6月中旬から7月上旬まで茅の輪を境内に常設しており、設置されている期間中であればいつでも同じように祓い清めのご神徳を得ることができます。混雑を避けたい場合は前後の日程での参拝が推奨されます。
Q2:唱え言葉を声に出して唱えても問題ありませんか?
A2:声に出して唱えても、心の中で念じるだけでもどちらでも構いません。混雑時や周囲に人が多い場合は、声に出さず心の中で丁寧に唱えながら回るのがスマートなマナーです。
Q3:喪中(身内に不幸があった場合)でも茅の輪くぐりに行ってよいですか?
A3:忌中(一般的に神道では五十日祭を終えるまで)の期間は神社への参拝自体を控えるのが習わしです。忌明けを過ぎていれば問題なく参拝し、茅の輪をくぐって清めを受けることができます。
まとめ:清らかな心と体で2026年後半を迎えよう
慌ただしい日常を送る現代において、半年に一度立ち止まり、自らの心身を見つめ直してリフレッシュする「輪くぐり神社」の神事は、古人が遺してくれた素晴らしい生活の知恵です。
正しい回り方と敬意を込めた唱え言葉を意識することで、何気なくくぐるだけでは得られない清々しい充足感を味わうことができます。2026年上半期の疲れや滞りをすっきりと祓い落とし、残り半年を健やかで実り豊かなものにするために、ぜひお近くの神社へ足を運んでみてください。 (出典: わ くぐり 神社(Yahoo!ニュース))