Jr.国歌「Can Do! Can Go!」不滅の理由と黄金期の熱狂
イントロのドラムビートが鳴り響いた瞬間、会場の空気が一変し、無数のペンライトが激しく揺れる――。アイドル史において、これほどまでに世代を超えて熱狂を生み出し続けるアンセムが存在するでしょうか。1990年代後半のジャニーズJr.黄金期を象徴し、いまなお「ジュニアの国歌」として不動の地位を誇る楽曲が『Can do! Can go!』です。
2026年を迎えた現在も、ドーム公演から東西ジュニアの単独コンサート、音楽特番のシャッフルメドレーに至るまで、クライマックスやオープニングを飾る定番曲として歌い継がれています。なぜデビュー組のシングル表題曲ではないこのナンバーが、四半世紀以上にわたってカルチャーの頂点に君臨し続けるのか。その誕生秘話から社会現象となった背景、そして現在に至るまでの軌跡を深く紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:V6が1997年に発表した隠れた名曲であり、作詞・山田ひろし×作曲・川上明彦が手掛けた圧倒的ポジティブソング。
- 要点2:伝説の番組『8時だJ』オープニング曲に起用され、センターを務めた滝沢秀明を中心に社会現象と化し「Jr.国歌」へと昇華。
- 要点3:新人Jr.の登竜門となる高難度ダンスと胸を打つ歌詞が、時代を超えて新世代へと継承され続けている。
【V6原曲の原点】『愛なんだ』期に生まれた隠れた名曲の誕生秘話
『Can do! Can go!』のオリジネイターは、言わずと知れた名グループV6です。本作は1997年8月にリリースされたV6の3rdアルバム『NATURE RHYTHM』に初収録され、翌1998年2月のミニアルバム『SUPER HEROES』にも収められました。
当時のV6といえば、玉置浩二が作曲を手掛け大ヒットを記録した『愛なんだ』をはじめ、『MUSIC FOR THE PEOPLE』や『WAになっておどろう』など、ヒットチャートを席巻していた絶頂期にありました。ネット上では「シングルのカップリング曲だったのでは?」と記憶しているファンも少なくありませんが、実際にはアルバム収録曲という位置づけでした。それにもかかわらず、シングルの表題曲を凌駕するほどの圧倒的なポテンシャルを秘めていたのです。
制作陣には、作詞に山田ひろし氏、作曲に川上明彦氏、編曲に上野圭市氏という当時のJ-POP黄金期を牽引するトップクリエイターが集結。ユーロビートやダンスポップの躍動感を融合させたメロディラインと、10代の焦燥感や未来への希望をダイレクトに捉えたリリックが、奇跡的な完成度を生み出しました。
【8時だJ黄金期】滝沢秀明がセンターで放った圧倒的存在感と伝説
この楽曲が決定的な転機を迎えたのは、1998年4月にスタートしたテレビ朝日系の伝説的バラエティ番組『8時だJ』のオープニングテーマへの抜擢でした。
当時、番組の顔として圧倒的なカリスマ性を放っていたのが、若き日の滝沢秀明氏です。番組開始とともに、赤や青の鮮やかな衣装を身にまとった数十人規模のジャニーズJr.たちがステージ一面に広がり、その中央で滝沢氏が完璧なターンを決めて歌い出す構成は、当時のティーンエイジャーに強烈な衝撃を与えました。
今井翼氏、嵐のメンバー(櫻井翔氏、二宮和也氏、相葉雅紀氏、松本潤氏)、SUPER EIGHT(旧関ジャニ∞)の初期メンバー、生田斗真氏、山下智久氏ら、のちに日本を代表するトップスターたちがバックで一糸乱れぬ群舞を披露。番組の熱狂と完全にシンクロした『Can do! Can go!』は、単なるタイアップ曲の枠を超え、ジャニーズJr.黄金期そのものを象徴する代名詞となったのです。
なぜ「Jr.国歌」と呼ばれるのか?歌い継がれる3つの決定的理由
ファンの間だけでなく、タレント自身やメディアからも公然と「Jr.国歌」と称されるこの曲。そこには、単なるノスタルジーでは片付けられない3つの明確な理由が存在します。
第1の理由は「ジュニアであることの初期衝動」を体現している点です。バックダンサーとして汗を流し、いつかデビューを掴み取ろうともがく少年たちのリアルな熱量と、この楽曲が持つアップテンポな疾走感が見事に合致しています。
第2の理由は「完璧なフォーメーションと演出の柔軟性」です。少人数でのタイトなパフォーマンスから、100人規模のJr.が一堂に会する圧巻のマスゲームまで対応できる構成美があり、コンサートのオープニングでもアンコールでも会場のボルテージを最高潮に引き上げる起爆剤として機能します。
第3の理由は「事務所内の伝統継承儀式としての役割」です。先輩のバックで踊りを覚え、やがてメインとしてマイクを持ち、後輩にその背中を見せていく――。アイドルの成長ストーリーそのものが、この1曲の中に凝縮されているのです。
【振付と歌詞の魔力】イントロの疾走感と背中を押すメッセージ性
『Can do! Can go!』を語る上で欠かせないのが、名振付師・サンチェ(SANCHE)氏らが手掛けた、極めてエネルギッシュでダイナミックなダンスです。
イントロのキックから始まる細かく激しいステップ、両手を前方に突き出すキャッチーなサビの振り付け、そしてステージ全体を使った全力のダッシュやジャンプ。Jr.に入所した候補生が最初に徹底的に叩き込まれるダンスナンバーとしても知られており、「この曲をミスなく踊りきれなければステージに立てない」と言われるほどの登竜門となってきました。
また、歌詞に込められたメッセージ性も色褪せません。サビで繰り返される「誰もがみんな 迷いながら」「どこへ行けばいいのかを 探してる」という葛藤と、それを打ち破る「Can do! Can go!(やれる、行ける)」というストレートな肯定感。未来が約束されていない過酷な競争の中にいるJr.たちが歌うからこそ、その言霊は聴く者の胸を強く打ちます。
【歴代カバー一覧】嵐からSixTONES、そして2026年新世代Jr.へ
『Can do! Can go!』は、四半世紀以上にわたり、あらゆる世代のトップグループによってカバーされ続けてきました。
歴代の主なカバーの歴史を振り返ると、以下のような錚々たる系譜が浮かび上がります。
- 嵐・関ジャニ∞・山下智久世代:黄金期Jr.として番組やコンサートで原風景を形成。
- KAT-TUN・NEWS・Hey! Say! JUMP世代:2000年代の『ザ少年倶楽部』などで熱いスピリットを継承。
- King & Prince・SixTONES・Snow Man・Travis Japan世代:Jr.歴の長い実力派たちが、卓越したスキルとアレンジで楽曲を再定義。2019年の東京ドーム公演『ジャニーズJr.8・8祭り』での大合唱は今なお語り草。
- なにわ男子・Aぇ! group世代:関西ジュニアの熱量とエンタメ性を融合させた独自のパフォーマンスを展開。
- 2026年現在の新世代Jr.(東西ジュニア・研修生):原点回帰のフレッシュなパフォーマンスを披露。
SNSやネット上の反応を見ても、「どの世代のカバーを見ても、その時代のJr.の全力と覚悟が伝わってくる」「イントロが流れた瞬間に無条件で鳥肌が立つ」「親から子へと受け継がれる伝説の曲」といった感動の声が絶えず寄せられています。近年開催された合同コンサートでの最新披露時にも、X(旧Twitter)では関連ワードが瞬時にトレンド入りを果たすなど、その求心力は健在です。
【Can do! Can go!】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『Can do! Can go!』のV6の原曲CDはどれを買えば聴けますか?
A1:V6の3rdアルバム『NATURE RHYTHM』(1997年)またはミニアルバム『SUPER HEROES』(1998年)、ベストアルバム『Very best』(2001年)などに収録されています。ストリーミング配信でも公式音源を聴くことが可能です。
Q2:なぜシングルのA面曲ではないのにここまで有名になったのですか?
A2:テレビ朝日系『8時だJ』のテーマソングに採用され、滝沢秀明氏を中心とする当時のジャニーズJr.が毎週ゴールデンタイムで全力パフォーマンスを披露したことで、社会現象的な認知を獲得したためです。
Q3:曲タイトルの「Can do! Can go!」にはどういう意味が込められていますか?
A3:英語の口語表現として「できる!前へ進める!」という強い前進の意志を表しています。迷いや不安を抱えながらも自らの足で未来を切り拓いていくという、若者の挑戦を力強く後押しするメッセージです。
まとめ:時代が変わっても色褪せない「原点にして頂点」の輝き
音楽シーンのトレンドがどれほど移り変わり、グループの体制やエンターテインメントの形が進化を遂げようとも、『Can do! Can go!』が放つ生命力は一切衰えることがありません。
それは、この楽曲が単なる過去のヒットチューンではなく、アイドルを目指すすべての若者にとっての「原点」であり、ファンにとっては彼らの青春の軌跡そのものだからです。2026年の今もなお、ステージのセンターで眩しい汗を流しながら前を向く新世代の姿とともに、『Can do! Can go!』は永遠のアンセムとして鳴り響き続けます。 (出典: can do can go(Yahoo!ニュース))