英語「make Efforts」の意味と使い方|単数形との違いやビジネス例文を解説
グローバルビジネスの現場や英語でのコミュニケーションにおいて、「努力する」「尽力する」という意思表明は、相手との信頼関係を構築する上で欠かせないメッセージです。しかし、英語でこのニュアンスを伝えようとした際、「make an effort」と「make efforts」のどちらを選ぶべきか、あるいは「strive」や「endeavor」とどう使い分けるべきかで迷うケースは少なくありません。
名詞の「effort」が持つ可算・不可算の性質や、単数形・複数形の選択ひとつで、相手に伝わる熱量やコミットメントの深さは大きく変わります。日常業務のメールから公式な文書作成まで役立つ「make efforts」の文法メカニズム、実践例文、そして洗練された言い換え表現を整理して解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「make efforts」は多角的・継続的な取り組みを指し、単数形「make an effort」は個別の試みや「一歩踏み出す努力」を意味する。
- 要点2:「make efforts to 不定詞」や「make every effort」を活用することで、ビジネスにおける強いコミットメントを正確に表現できる。
- 要点3:より格式の高い場面では「strive」や「endeavor」へ言い換えることで、公式声明や契約交渉に相応しい洗練された語調になる。
【基本構造】「make efforts」の意味と使い方|effortは可算名詞か不可算名詞か?
英語の「make efforts」は、日本語で「努力を重ねる」「(多方面にわたって)手を尽くす」「努める」を意味する定番の連語表現です。動詞「make」と名詞「effort(努力・労力)」を組み合わせることで、「自発的にエネルギーを注ぎ込んで行動を起こす」という能動的なニュアンスを生み出します。
ここで押さえておきたいのが、「effort」は可算名詞(数えられる名詞)と不可算名詞(数えられない名詞)の両方で扱われるという点です。この文法的な性質が、表現のバリエーションを生む土台となっています。
不可算名詞として扱われる場合、「effort」は「精神的・肉体的な労力やエネルギー」そのものを指します。例えば「It takes a lot of effort(多大な労力を要する)」や「put effort into the project(プロジェクトに注力する)」のように、量として測る抽象的な概念になります。
一方で、可算名詞として扱われる場合の「effort」は、「具体的な試み」「個別の取り組み」「目に見える行動」を指します。そのため、1つの試みであれば単数形の「an effort」、複数の施策や継続的なアクションであれば複数形の「efforts」と形を変えます。「make efforts」と複数形にする使い方では、単なる精神論ではなく、具体的な複数の行動を積み重ねて取り組んでいる状態を表します。
「make an effort」と「make efforts」の決定的な違い|単数形・複数形の使い分け
多くの英語学習者が疑問に感じるのが、単数形の「make an effort」と複数形の「make efforts」の使い分けです。どちらも日本語では「努力する」と訳されますが、ネイティブスピーカーが受け取るニュアンスには明確な境界線が存在します。
単数形の「make an effort」は、「1つの具体的な試みを行うこと」や「意識して一歩踏み出すこと」に焦点が当たります。「(億劫がらずに)努めて〜する」「努力してみる」というニュアンスを含み、個人の特定の行動に対してよく使われます。
例えば、「He made an effort to arrive on time.」という文では、「時間に間に合うように(意識して)努力した」という個別の一回限りの行動を示します。また、否定文や疑問文で「You need to make an effort.(少しは努力しなさい)」と促す際にも、この単数形が自然に機能します。
これに対し、複数形の「make efforts」は、「多角的なアプローチ」「組織的・継続的な取り組み」を表現します。1つの行動にとどまらず、複数の施策を同時並行で走らせたり、長期的に試行錯誤を繰り返したりする文脈に適しています。
ビジネスシーンで企業やチームが「業務改善に取り組む」「市場シェア拡大に向けて尽力する」と表明する場合、複数形の「make efforts」を用いるのが標準的です。複数形にすることで、組織として包括的かつ持続的なリソースを投じている姿勢が伝わります。
文法パターンを網羅|「make efforts to 不定詞」と「make every effort」の応用術
「make efforts」を実際の英文で使いこなすためには、代表的な文法パターンと派生表現を把握しておく必要があります。特に頻出する2つの構文を整理します。
実務で最も頻繁に用いられるのが、目的を表す「make efforts to + 動詞の原形(不定詞)」のパターンです。「〜するために努力する・努める」という意味になり、具体的な到達目標を明確に提示できます。
【基本構文例】
We are making efforts to improve customer satisfaction.
(私たちは顧客満足度を向上させるために様々な取り組みを行っています)
さらに強い決意や誠意を伝えたい場面で絶大な効果を発揮するのが、「make every effort(あらゆる努力を尽くす)」という表現です。「every」の後ろには単数名詞が続くため「effort」は単数形になりますが、意味合いとしては「考えられるすべての手段を講じる」という最上級のコミットメントを示します。
【強いコミットメントを示す構文例】
We will make every effort to meet the delivery deadline.
(納期に間に合わせるため、全力を挙げてあらゆる手を尽くします)
また、前置詞と組み合わせる場合は「make efforts for + 名詞(〜のために努力する)」や「make efforts towards + 名詞/動名詞(〜に向けて取り組みを進める)」という形をとることも一般的です。目標が具体的な成果物や特定の方向性である場合は、「towards」を選択するとスマートな印象を与えます。
ビジネス英語で「尽力する」を伝える実践例文集|メールや商談で使えるフレーズ
ビジネスメールや商談、公式レターで「尽力する」というメッセージを的確に届けるための実践的な例文をピックアップしました。シチュエーションに応じた時制や語句の使い分けに注目してください。
【例文1:プロジェクトの進捗や課題対応で誠意を示す場合】
Our technical team has made efforts to identify the root cause of the system outage.
(当社の技術チームは、システム障害の根本原因を特定すべく多角的な調査・対応を重ねてまいりました)
※現在完了形「has made efforts」を用いることで、過去から現在に至るまで継続して手を尽くしてきたプロセスを強調できます。
【例文2:取引先への納期遵守や改善を約束する場合】
We are making every effort to minimize the delay caused by the supply chain disruption.
(サプライチェーンの混乱による遅延を最小限に抑えるため、現在全力を尽くして対応しております)
※進行形「are making every effort」にすることで、現在進行形で最大限のアクションを起こしている緊急性と誠意が伝わります。
【例文3:持続可能性や中長期目標への取り組みを公表する場合】
The company will continue to make efforts towards reducing its environmental footprint by 2030.
(当社は2030年までに環境負荷を低減するため、今後も継続的な取り組みを推進してまいります)
※「continue to make efforts towards」の組み合わせは、ESG経営やサステナビリティに関する公式ステートメントで重宝するフレーズです。
【例文4:過去の取り組みを総括して報告する場合】
Last quarter, the sales department made an effort to expand our client base in the Asian market.
(前四半期、営業部門はアジア市場における顧客基盤拡大に向けて新たな試みに着手しました)
※過去形「made an effort」を使い、特定の期間における特定の挑戦やアプローチを客観的に記録・報告しています。
【類語・言い換え比較】striveとendeavorの違い|格式とニュアンスの差を整理
「努力する」「尽力する」を表す英語表現は「make efforts」だけではありません。相手との関係性や文書の格式に応じて、類語へ適切に言い換えるスキルが求められます。特にビジネスで多用される「strive」と「endeavor」の違いを比較します。
■ strive(奮闘する、懸命に努める)
「strive」は、障害や困難が存在する状況下で、「高い目標や理想に向かって熱心に努力する」という能動的で力強いエネルギーを持つ動詞です。「strive for excellence(卓越性を追求する)」や「strive to innovate(革新を目指して奮闘する)」のように、企業の行動指針やミッションステートメントで好まれます。
■ endeavor(真摯に尽力する、精進する)
「endeavor」は、striveよりもさらにフォーマルで格調高い動詞・名詞です。「重大な義務や責任を果たすため、真面目に全力を尽くす」という重厚なニュアンスを帯びます。契約書、株主総会の招集通知、公式な謝罪文、格式の高いビジネスレターなど、極めてフォーマルな文脈で多用されます。「We will endeavor to fulfill our contractual obligations.(契約上の義務を果たすべく真摯に尽力いたします)」といった使われ方が代表的です。
■ work hard / try hard(一生懸命頑張る)
日常会話やカジュアルな社内チャットでは親しまれますが、公式なビジネス文書や対外的な交渉で使うには口語的すぎます。ビジネス文書では「make efforts」「strive」「endeavor」のいずれかを選択するのが賢明です。
【make efforts】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:単数形「make an effort」の過去形「made an effort」はビジネスで使えますか?
A1:問題なく使用できます。「He made an effort to attend the meeting.(彼は会議に出席できるよう努めた)」のように、過去の特定の行動や配慮を表現する際に適しています。ただし、組織的な長期施策を振り返る際は、複数形「made efforts」や「continued our efforts」とした方が重みが増します。
Q2:ビジネスメールで「全力を尽くします」と書く際、「do my best」と「make every effort」のどちらが適切ですか?
A2:公式なビジネスメールでは「make every effort」や「endeavor to...」が適しています。「do my best」は個人的な印象が強く、やや主観的・口語的な響きになります。組織としてのコミットメントや客観的な行動を約束する場面では、「We will make every effort to support your business.」と表現するのがプロフェッショナルです。
Q3:「make efforts to 不定詞」を否定形にして「〜しないように努力する」と表現できますか?
A3:可能です。「make efforts not to + 動詞の原形」という形をとります。例えば「We make efforts not to disclose any confidential information.(機密情報を一切漏洩させないよう細心の努力を払っております)」のように、リスク回避や予防策を講じている旨を説明する際に活用できます。
まとめ:文脈に応じた「努力」の使い分けで伝わるビジネス英語へ
英語の「make efforts」は、単なる「努力する」という直訳を超えて、具体的なアクションを多角的に展開している姿勢を示す信頼性の高い表現です。単数形の「make an effort」が個別の試みや意識的な一歩を指すのに対し、複数形の「make efforts」は組織的・継続的な施策の集積を表します。
さらに、最大の誠意を伝える「make every effort」や、格調高い「strive」「endeavor」といった類語との使い分けを身につけることで、英語のビジネスコミュニケーションは一段と洗練されます。伝える相手や場面の格式に合わせ、最適な表現を選択してください。 (出典: make efforts(Yahoo!ニュース))