「This Man」の正体とは?夢に出る男の真相と仕掛け人の罠

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「This Man」の正体とは?夢に出る男の真相と仕掛け人の罠
「This Man」の正体とは?夢に出る男の真相と仕掛け人の罠
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🎵 「This Man」の正体とは?夢に出る男の真相と仕掛け人の罠

太い眉毛に後退した額、不気味に釣り上がった口角――一度見たら忘れられないあの似顔絵を覚えているでしょうか。「一度も会ったことがないはずなのに、なぜか夢に出てくる」として、世界中で数千人以上の目撃証言が寄せられた謎の男「This Man(ディスマン)」。インターネット創世記から語り継がれるネット都市伝説のなかでも、屈指の知名度と不気味さを誇るアイコンです。

「自分も夢で見た」「金縛りに遭ったときに立っていた」とネット掲示板やSNSを震撼させた怪現象ですが、その裏には極めて計算し尽くされた驚くべきトリックが隠されていました。単なる心霊現象や超常現象ではなく、人間の深層心理と情報伝播のメカニズムを突いたThis Manの正体と真相について、仕掛け人の意図からメディア展開まで詳しく解き明かします。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:世界中で数千人が同じ夢を見たと騒然となった「This Man」は、実在する人物ではなくイタリアのマーケターが仕掛けた壮大なバイラルプロジェクト。
  • 要点2:「なぜ同じ夢を見るのか」という心理は、認知バイアスや暗示による集団幻覚であり、巧妙な心理誘導がネット都市伝説を爆発させた。
  • 要点3:映画化やドラマ化を経てなお語り継がれる背景には、人間の無意識の恐怖を巧みに突いた緻密なメディア戦略が存在する。

【This Manの正体】世界中を恐怖に陥れた「夢に出てくる男」都市伝説の発端

事件の発端は、2006年1月にニューヨークの精神科医院で起きたとされるエピソードに遡ります。ある女性患者が「見知らぬ男が何度も夢に現れ、私生活についてアドバイスをしてくる」と訴え、その男のモンタージュを描きました。医師は当初気に留めていませんでしたが、別の男性患者が同じ似顔絵を見て「自分もこの男を夢で見た」と証言したことで事態は一変します。

医師は似顔絵のコピーを精神分析の同僚たちに送付。すると、数か月後には複数の患者から「この男を夢で見たことがある」という報告が次々に寄せられました。患者たちに共通していたのは、現実世界でこの男と接触した経験が一度もない点でした。

その後、2009年に開設された公式ウェブサイト「EVER DREAM THIS MAN?」を通じて情報提供を呼びかけたところ、アメリカ、ドイツ、ブラジル、中国、日本など世界各地から2,000人以上の目撃情報が殺到。「This Man(ディスマン)」と名付けられた男の似顔絵は、ポスターやチラシとして世界中の街頭に貼られ、世界的なネット都市伝説へと発展しました。

なぜ世界中で同じ夢を見たのか?集団幻覚と認知バイアスの心理メカニズム

まったく面識のない人々が、国境を越えて「同じ顔の男を夢に見る」などという現象は本当に起こり得るのでしょうか。心理学や脳科学の観点からは、いくつかの合理的な仮説が提示されています。

最も有力なのが「暗示と確証バイアスによる集団幻覚」です。人間は「誰もが見る不気味な男」という強いインパクトのある情報を一度インプットされると、後から見た曖昧な夢の記憶を無意識にその似顔絵へと結びつけて補正してしまう傾向があります。目が覚めた直後の曖昧な記憶に対して、「あのThis Manだったに違いない」と脳が勝手に情報を辻褄合わせしてしまうのです。

さらに、This Manの顔立ちには「特徴的でありながら、誰にでも似ている」という心理学的トリックが組み込まれていました。太い眉や薄い唇、左右対称に近いシンプルなモノクロスケッチは、脳が人間の顔を認識する際の抽象的な記号(プロトタイプ)に極めて近く、見る者自身の記憶にある「どこかで見た顔」を投影しやすい構造になっていたといえます。

仕掛け人はイタリア人広告マン!アンドレア・ナテッラ氏が明かした真相

オカルト的な憶測が飛び交うなか、ついにThis Manの真の元ネタとカラクリが判明します。この一連の現象は、イタリアの社会学者であり広告クリエイターでもあるアンドレア・ナテッラ(Andrea Natella)氏が仕掛けたゲリラマーケティングの実験的プロジェクトでした。

ナテッラ氏が運営する広告会社「Kogence」は、口コミやフェイクニュースを利用して人々の心理を揺さぶるゲリラマーケティングを専門としていました。This Manのウェブサイトのドメイン登録情報が同社に紐づいていたことからネットユーザーの間で追及が始まり、最終的にナテッラ氏本人も自身のプロデュースによるアート・社会実験であったことを認めています。

「夢に出てくる男」という設定自体がフィクションであり、精神科医院のエピソードもすべて虚構でした。緻密に計算されたウェブサイトと街頭ポスターのゲリラ散布によって、「人は巧妙なストーリーと暗示によって、見ていないはずの夢すら見たと思い込む」という集団心理の脆さを実証したマーケティングの仕掛けだったのです。

実在する人物はいるのか?元ネタとされるモデルの仮説

This Manが架空のキャラクターであると判明した一方で、「あの似顔絵のモデルとなった実在する人物はいるのか」という疑問は残り続けました。

ネット上では、アンドレア・ナテッラ氏自身の顔を加工したものではないかという説や、精神分析の創始者であるカール・グスタフ・ユングが提唱した「元型(アーキタイプ)」のイメージを具現化したものだという説など、多様な考察が展開されました。また、実在の政治家や有名人の顔の特徴を合成したモンタージュであるとも噂されています。

しかし、ナテッラ氏によれば、特定のモデルが存在するわけではなく、「親しみやすさと不気味さ(不気味の谷)が絶妙に同居する顔」を意図的にデザインして描かれたスケッチであるとされています。実在の人物が存在しないからこそ、誰もが自分の無意識の恐怖を投影できる器として機能しました。

映画化やドラマ『世にも奇妙な物語』でも話題に|ポップカルチャーへの波及

This Manの生み出した強烈なインパクトは、ネットの枠を飛び越えて数々のエンターテインメント作品へと波及しました。

日本では、2017年にフジテレビ系列の人気オムニバスドラマ『世にも奇妙な物語 '17春の特別編』にて、竹内涼真さん主演で「夢男」としてドラマ化。劇中でThis Manのビジュアルがそのまま使用され、SNSを中心に再び大きな恐怖の渦を巻き起こしました。

さらに、2024年には日本発のオリジナル実写ホラー映画『THIS MAN』が全国公開。夢に現れた男が現実世界に惨劇をもたらすというサスペンススリラーとして描かれ、都市伝説カルチャーの象徴としての地位を確立しました。ハリウッドでもサム・ライミ監督率いる制作会社が映画化権を取得するなど、ネット発の怪異として世界的なポップカルチャーの題材であり続けています。

【This Man(ディスマン)】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:This Manの夢を本当に見てしまった場合はどうすればいいですか?
A1:医学的・科学的な危険性は一切ありません。似顔絵を見たことで脳が強い印象を受け、一時的に記憶の引き出しから夢に呼び出された「残像効果」に過ぎないため、気にせず日常を過ごすことが一番の対処法です。

Q2:This Manは本当に2,000人以上の夢に出てきたのですか?
A2:初期のウェブサイトに掲載されていた「精神科患者の証言」はすべて作られたフィクションです。ただし、サイト公開後に「自分も夢で見た」と報告したネットユーザーの一部は、暗示や記憶の錯覚によって本気で思い込んでいたケースが多数含まれています。

Q3:なぜ似顔絵を見ただけで恐怖や不快感を覚えるのですか?
A3:人間離れしたバランスの顔立ちが「不気味の谷現象」を引き起こすためです。左右対称に近い配置、無表情な笑み、視線が合っているようで合わない瞳など、脳が本能的に警戒心を抱く要素が意図的に詰め込まれています。

まとめ:ネット都市伝説の金字塔「This Man」が私たちに残した教訓

「夢に出てくる男 This Man」は、心霊現象ではなく、人間の認知の隙間を突いたバイラルマーケティングの傑作でした。巧妙なストーリーテリングと一枚の不気味なスケッチがあれば、世界中の人々に「同じ夢を見させる(錯覚させる)」ことが可能であるという事実は、オカルト以上の恐ろしさを物語っています。

デジタル情報が日常に溢れる現代においても、情報の発信源を見極めるメディアリテラシーの重要性を象徴する事例として、This Manの伝説はこれからも語り継がれていくはずです。 (出典: this man(Yahoo!ニュース)

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