完全試合とは?ノーノーとの違いや達成条件・プロ野球歴代記録を徹底解説

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完全試合とは?ノーノーとの違いや達成条件・プロ野球歴代記録を徹底解説
完全試合とは?ノーノーとの違いや達成条件・プロ野球歴代記録を徹底解説
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🎵 完全試合とは?ノーノーとの違いや達成条件・プロ野球歴代記録を徹底解説

野球界における最高の栄誉であり、天文学的な確率でしか生まれない奇跡の記録「完全試合(パーフェクトゲーム)」。マウンドに立つ投手がたった1本のヒットも許さず、四死球や味方の失策による出塁すら一度も与えずに相手打線を沈黙させる光景は、観客席や画面越しに見守るファンを息をのむ興奮へと巻き込みます。

しかし、似た言葉である「ノーヒットノーラン」との厳密な違いや、エラー・振り逃げが起きた際の細かいルール、さらにはプロ野球(NPB)の長い歴史の中で誰が達成してきたのかについて、正確に把握している方は意外と少ないのではないでしょうか。本稿では、完全試合の定義から達成条件、歴代達成者のドラマ、そしてメジャーリーグの最新事情までを余すところなく紐解いていきます。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:完全試合(パーフェクトゲーム)は「相手走者を1人も出塁させずに勝利すること」が絶対条件であり、四死球やエラーでの出塁も一切認められない。
  • 要点2:プロ野球(NPB)公式戦での達成者は過去にわずか16人。1994年の槙原寛己氏による「平成唯一の完全試合」から28年の時を経て、2022年に佐々木朗希投手が令和初の快挙を成し遂げた。
  • 要点3:公認野球規則上、9回以上を1人で投げ抜く単独記録のみが公式な完全試合として扱われ、継投による達成や延長戦での失点は特別扱いとなる。

【パーフェクトゲームの定義】完全試合とは?達成条件と四死球・エラーの扱い

完全試合とは、英語で「パーフェクトゲーム(Perfect Game)」と呼ばれる通り、投手が相手チームの打者を1人も出塁させずに試合を終わらせる記録を指します。野球の公認野球規則において、その達成条件は極めて厳格に定められています。

一般的な9イニングの試合であれば、相手打者27人連続アウトを取り、なおかつ自チームが勝利することが絶対条件です。安打(ヒット)を打たれないことはもちろん、以下のような「出塁につながるあらゆるプレー」が発生した時点で、完全試合の権利は即座に消滅します。

  • 四球(フォアボール)・死球(デッドボール):投手の制球ミスや相手打者の見極めによる出塁。
  • 野手のエラー(失策):内野ゴロの悪送球やファンブル、外野フライの落球などで打者走者が1塁に生きた場合。
  • 野選(フィルダースチョイス):走者がいない状況では基本的に発生しませんが、走者を生かすプレーはすべて不可。
  • 振り逃げ(暴投・捕逸による出塁):第3ストライクを捕手が後逸し、打者が1塁に到達した場合も「出塁」となるため記録は途切れます。
  • 打撃妨害・走塁妨害:捕手のミットがバットに当たるなどの反則出塁も許されません。

なお、野手がファウルボールを落球するエラーを犯した場合、打者は出塁していないため打席が続行されるだけであり、その打者をアウトに打ち取れば完全試合の記録は継続します。あくまで「走者としてベースを踏ませないこと」が判定の分かれ目となります。

ノーヒットノーランとの決定的な違い|出塁を一切許さない「0」の重み

野球ファンのみならずニュースでも頻繁に比較されるのが「ノーヒットノーラン(無安打無得点試合)」との違いです。両者の境界線はどこにあるのか、分かりやすく整理しました。

項目ノーヒットノーラン(無安打無得点)完全試合(パーフェクトゲーム)
被安打(ヒット)0本(絶対に許されない)0本(絶対に許されない)
失点・自責点0点(絶対に許されない)0点(絶対に許されない)
四死球(四球・死球)出塁してもOK1つも許されない(0個)
味方の守備エラー出塁させてもOK1つも許されない(0個)
相手打者の総数(9回)28人以上になる場合がある最少の27人のみ

つまり、ノーヒットノーランは「ヒットを打たれず点を与えなければ、四球を出しても味方がエラーをしても成立する」のに対し、完全試合は「いかなる理由であれ出塁そのものを許さない」という究極の縛りが存在します。

なお、四球やエラーで1人だけ走者を出したものの、後続を併殺(ダブルプレー)に打ち取って「結果として打者27人で試合を終わらせた」場合や、ヒット1本のみを許して他の走者を出さなかった試合などは準完全試合と呼ばれます。これらは記録上はノーヒットノーランや完封勝利に分類され、完全試合とは明確に区別されます。

【プロ野球歴代達成者一覧】昭和から令和まで紡がれた16人の偉業

80年を超える日本プロ野球の歴史のなかで、公式戦で完全試合を達成した投手は過去にわずか16人しか存在しません。1936年のプロ野球黎明期から数万試合が開催されてきた歴史を振り返れば、その希少価値は際立っています。

達成日投手名所属球団対戦相手スコア
1950年6月28日藤本英雄巨人西日本4 - 0
1955年6月19日武智文雄近鉄大映1 - 0
1956年9月19日宮地惟友国鉄広島6 - 0
1957年8月21日金田正一国鉄中日1 - 0
1958年7月19日西村貞朗西鉄東映1 - 0
1960年8月11日島田源太郎大洋阪神1 - 0
1961年6月20日森滝義巳国鉄中日1 - 0
1966年5月1日佐々木吉郎大洋サンケイ2 - 0
1966年5月12日田中勉西鉄南海2 - 0
1968年9月14日外木場義憲広島大洋2 - 0
1970年10月6日佐々木宏一郎近鉄南海3 - 0
1971年8月21日高橋善正東映西鉄4 - 0
1973年10月10日八木沢荘六ロッテ太平洋1 - 0
1978年8月31日今井雄太郎阪急ロッテ5 - 0
1994年5月18日槙原寛己巨人広島6 - 0
2022年4月10日佐々木朗希ロッテオリックス6 - 0

昭和の時代には計14回達成されたものの、投手の分業制が進み、打者の技術やデータ分析が飛躍的に向上した現代野球において、その難易度は跳ね上がっています。

平成唯一の槙原寛己と令和の怪童・佐々木朗希|語り継がれる伝説のピッチング

完全試合の歴史を語る上で欠かせないのが、長いブランクを破ってファンを熱狂させた2つのエポックメイキングな投球です。

ひとつは、読売ジャイアンツの槙原寛己投手が1994年5月18日の広島東洋カープ戦(福岡ドーム)で打ち立てた平成唯一の完全試合です。前回の今井雄太郎投手(1978年)から実に16年ぶりとなる達成劇でした。当時、強力無比を誇った広島打線を相手に、切れ味鋭い直球とフォークボールを武器に102球で完封。最後の打者・西山秀二氏をフライに打ち取った瞬間のガッツポーズは、平成プロ野球を象徴する名場面として今なお語り継がれています。

そしてもうひとつが、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が2022年4月10日のオリックス・バファローズ戦(ZOZOマリンスタジアム)で達成した、28年ぶり・令和初の完全試合です。佐々木投手は当時20歳5か月という史上最年少での達成を果たしただけでなく、驚異的な記録を同時に樹立しました。

  • プロ野球新記録となる13者連続奪三振(従来の記録9連続を大幅に更新)
  • プロ野球タイ記録となる1試合19奪三振(野田浩司氏に並ぶ最多記録)

160km/hを超える剛速球と落差の大きいフォークボールで強打のオリックス打線を圧倒したこの快挙は、国内外のメディアで「世界野球史に残る支配的な投球」と絶賛されました。さらに佐々木投手は翌週の登板でも8回まで完全投球を継続し、球数管理のため降板したものの「17イニング連続完全投球」という異次元の投球を見せています。

メジャーリーグの完全試合記録と「幻の完全試合」・継投完全試合の真実

海を渡ったメジャーリーグベースボール(MLB)においても、完全試合は至高のステータスです。MLBの長い歴史(1876年以降)において、公式に認定されている完全試合は通算24回しかありません。

1956年のワールドシリーズ第5戦でドン・ラーセン投手が記録したポストシーズン史上唯一の完全試合や、2004年にランディ・ジョンソン投手が記録した史上最年長記録(40歳)など、数々の伝説が残されています。2012年のフェリックス・ヘルナンデス投手による達成以降、MLBでは10年以上途絶えていましたが、2023年6月28日にニューヨーク・ヤンキースのドミンゴ・ヘルマン投手が史上24人目の快挙を達成しました。

また、記録をめぐる特殊なケースとして以下の2つも知っておく必要があります。

継投完全試合(複数の投手による完全リレー)

先発投手が好投し、リリーフ陣が無走者のまま試合を締めくくる「継投によるパーフェクト」です。有名な例として、2007年の中日ドラゴンズ(日本シリーズ第5戦)における山井大介投手から岩瀬仁紀投手への継投が挙げられます。8回まで完全投球を続けた山井投手を交代させ、岩瀬投手が9回を3者凡退に抑えて日本一を決めました。これは「チーム記録としての完全試合」には該当するものの、公認野球規則上の「個人記録としての完全試合」にはカウントされません

判定やルールに阻まれた「幻の完全試合」

2010年6月2日、デトロイト・タイガースのアーマンド・ガララーガ投手は、26人連続アウトを取った後、27人目の打者の一塁ゴロを完全にアウトのタイミングで処理しました。しかし、一塁塁審の明らかな誤審によりセーフと判定され、大記録を逃しました。審判員が試合後に誤審を認めて涙ながらに謝罪したこの試合は、「28人目のアウトを取った幻の完全試合」として野球史に刻まれています。

【完全試合とは】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:9回を完全投球したのに味方が点を取れず、延長戦で打たれた場合はどうなりますか?
A1:完全試合とは認められません。公認野球規則では「試合終了まで1人の走者も出さないこと」が条件付けられているため、9回まで完全であっても、0対0の延長戦に突入して10回に安打や四死球を出した時点で記録は消滅します(MLBでは1959年にハービー・ハディックス投手が12回まで完全投球を続けながら13回に敗戦投手となった例があります)。

Q2:雨天コールドゲームで5回や7回を無走者で終わらせた場合は完全試合になりますか?
A2:公式な完全試合にはなりません。NPBおよびMLBの規定では、天候不良等で途中で打ち切られたコールドゲームの場合、走者を1人も出さずに勝利したとしても「参考記録」扱いとなり、歴代達成者一覧には掲載されません。最低でも9回を投げ切る必要があります。

Q3:完全試合を達成するために必要な最小投球数は何球ですか?
A3:理論上の最小投球数は27球です。すべての打者が初球を打ってアウトになった場合に成立します。ただしプロ野球の実戦において、27球での達成例はもちろん存在せず、歴代達成者はおおむね90球〜110球程度を要して達成しています。

まとめ:1球の失投も許されない究極の芸術「完全試合」の魅力を味わう

完全試合は、投手の卓越した球威やコントロール、捕手の的確なリードだけでなく、野手陣の集中力とファインプレー、そして時にはグラウンドコンディションや審判のストライクゾーンといった運までもが完全に噛み合わなければ決して生まれません。

たった1球の失投、わずか数センチのボール判定、イレギュラーバウンドひとつで儚く消え去ってしまうからこそ、達成の瞬間に訪れるカタルシスは格別です。野球観戦の際には、マウンド上の投手が刻むアウトカウントの積み重ねに注目しながら、次に訪れるかもしれない「奇跡の瞬間」を心待ちにしてみてはいかがでしょうか。 (出典: 完全 試合 と は(Yahoo!ニュース)

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